2017/08/14

自分を信じ・自分を誇れる子供に育つために親ができることを考察します。











ca_smiによるPixabayからの画像 



自信とは、プライド、自尊心、自負心、自己肯定感などと同義語で、自分が自分であることを誇ることであり、自らの目指すものに挑戦し、人生を創造していくためには必要不可欠な特質です。

では、自信は一体どのように形作られていくのでしょうか?






まず、生まれたての赤ん坊は、自分で何もすることができず、全くの無力です。

そんな自分を大切に世話をしてくれる母親により、自分はこの世に存在するに足る人間であることを感じ取ります。

少し成長してからは、無条件の愛により自尊心を育んでいきます。

歩くのがお友達より早かったとか、積み木ができたから褒めてくれた、のような条件付きではなく、できてもできなくても、ありのままの自分を認めてくれる無条件の愛により、自尊心を育んでいくことができます。

そのため、お漏らしをしたとか、食事をこぼしたとかの生理的な行為で叱ることは絶対にしてはいけないでしょう。

ここまでが第一次段階で、母親の持つ母性が非常に大切となります。

哺乳類とは、母親の乳で育つ生き物のことですから当然です。


そのため、母親から見捨てられた子供は、自己肯定感を上手く育めず、困難な人生を送ることが多いようです。

附属池田小事件で児童8人を刺殺した宅間守は、産みの母親から、


「おろしたい」


と懐妊時に言われ、成長してからは、


「お前なんか産まれてこなければよかった」



と取り付く島もない言葉を掛けられています。

条件付きの愛どころか全否定であり、これでは自信を持つことなど叶いません。

宅間の半生は行動的ですが、それは守るべきプライドがなく、自己破壊的なためであり、自信があるから大胆になれたわけではありません。

ただし、母親に捨てられた子供でも、育ての母親に大きな愛を受けた子供は、普通の家庭で育った子供よりも自尊心を大きく育むことができます。

Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、産みの親に捨てられていますが、育ての親は、苦労しながらも資金を貯め、彼を大学に通わせています。

ジョブズが成功した要因は幾つかあるはずですが、最も大きなものは、この育ての親から受けた大きな愛であると私は考えます。

つまり、産みの親に捨てられるような価値のない自分にも関わらず、育ての親は、自らを犠牲にしてまで大学へ通わせてくれた、という大きな否定を覆すほどの大きな肯定を得られたことで自尊心が大きく育まれ、困難に遭遇しても、自分を信じることができたのです。

生命の目的である自己複製を鑑(かんが)みれば、他人の子供を育てることは、奇妙な行為です。

もちろんそこには、自分の子供が授かれず寂しいから、などの理由があるにせよ、血の繋がらない子供を立派に育てようとする行為は、大きな愛の現れであり、子供は自尊心を育むことができます。

また、ハグやボディタッチも、子供が愛情を感じ取るのに適した行為です。

他には、成功体験を積み重ねることが、自信を育むために必要となります。

蝉捕りとか公園のお遊戯とか何でもいいので、行動に対する成功の結果が自信へと繋がり、自分を信じることのできる人間へと成長していきます。

外食時の注文を、早いうちから子供にやらせるのもいいでしょう。


なお、簡単に成功するよりも、度重なる失敗を経てからの成功の方が、より大きな自信に繋がることは言うまでもありません。

小学校に通うようになると、周囲の仲間や教師との関わりが増えていきますが、まだ親との関係の中で、自信を育んでいきます。

まず、子供のことを気にかけてあげたり、適切な言葉を与えたりすることで、あなたのことを見ているよ、というメッセージを送り、愛されていることを実感させてあげることが大切です。

また、他の子と喧嘩をした場合など、子供の言い分を信じてあげることです。

都合のよい解釈や、嘘を言うかもしれませんが、暴力を振るったとかでなければ、小さいうちは味方に徹してあげることで、親からの愛を感じます。

他には、お使いやお風呂掃除を頼むとか、ペットを飼って世話をさせるなどで、あなたは誰かの役に立っている、必要とされていることを実感させてあげることが大事です。

勉強や習い事で期待を掛けることは、結果的に自信のない人間に育ててしまいます。

目標は高い方がいいですが、他人に言われるのではなく、自分が抱くものです。


中学や高校生になると、周囲との比較により、自信の程度を形成していきます。

特に、すべての学生が
学力偏差値によって測られてしまうため、勉強ができる子はいいですが、できない子は自信を持つことができません。

しかし、暗記だらけの学業の成績と知性は比例せず、ましてや人間の価値とは全く関係ないことを親は教えなくてはなりません。

他にも、容姿、運動、話術、体格や体型、ファッション、リーダーシップなど、他人との比較や関係性のなかで自信を形作っていきますが、相対評価ではなく絶対評価により、自分を掴んでいくことが重要です。

例えば、部活動や趣味などで熱中できることを見つけ、その中で獲得した成長を自信に変えていくことを、親は教えてあげなくてはなりません。

つまり、自分の価値判断によって自分を認めることが大切だということです。

思春期は自己が揺れ動く時期であり、他人の目が気になり、自信があるように見せかけたり、他人の承認を必要以上に求めてしまうかもしれませんが、自分の価値を最後に決めるのは自分であることを教える必要があります。

そこには、徹底した自己批判の目が必要ですが、他人の価値基準に依存しない、絶対的な価値観を持つことで、自信を得ることができます。

また、行動や選択の自由を、一定のルールを設けた上で認めてあげることも重要になります。

自由を認められた子供は、自分の意見が尊重されたことや、親に信頼されたことに喜びを感じ、自信をつけていきます。

秋葉原通り魔事件の加藤智大は、母親から徹底的に管理されて育っています。

加藤が起こした事件の原因は、管理教育がすべてではないにしろ、自由は重要な項目です。

ただし、自由には責任が伴うことを教えなくてはなりません。

日本は欧米と違い、責任の所在を曖昧にする社会と言われていますが、個の時代となるこれからは、自由と共により一層責任を学ばせなくてはなりませんし、野放図に育つことへの抑制にもなります。

自分が起こした行動の責任は、必ず自分で取らせることを徹底させます。


また両親の不仲は、二人から誕生した自分を疑う原因になりますので、自信を持つことの妨げになります。

そして、男の子は父親像に大きく影響を受けますので、別の機会で述べますが、弱い父親を見てしまうと、自信をなくしてしまいます。

他にも、先祖、民族、国家などにも影響を受けるので、親は先祖の歴史を語ってあげ、国は誇りの持てる正しい歴史教育をしなくてはなりません。

一人旅も大きな自信を育んでくれます。

一人旅はハプニングがつきもので、頼るのも自分しかいないため、それらを一つずつ解決していく過程で成功体験が得られ、自信の形成へと繋がります。



ここで、今まで述べたことをまとめてみます。


  • 甲斐甲斐しく赤ん坊の世話をする。
  • 無条件の愛を与える。
  • ハグやボディタッチをする。
  • 成功体験をさせる。
  • 失敗を繰り返した後の成功がなおよい。
  • 適切な言葉掛けをする。
  • 子供の言い分を信じ、味方になる。
  • 誰かの役に立つ経験をさせる。
  • 絶対的な価値観を持つことを教える。
  • 責任と同時に自由を与える。
  • 両親が仲良くする。
  • 困難に動じない姿を父親は見せる。
  • 先祖、民族、国家の誇りある歴史を教える。
  • 一人旅をさせる。


以上子供が自信を持つために必要なことを挙げてきましたが、私が最も重要だと考える点は、この中には含まれていません。

それは何かと言うと、


大きな失敗から立ち直ったことがある


かです。

挫折を知らない受験エリートが、一度の失敗で崩壊してしまうことがあると言われますが、大きな失敗から立ち直った経験は、大きな自信に繋がります。

これは意図的に作り出すことができるかどうか、次回詳しく考察してみたいと思います。








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