2017/07/29

昔ヤフオクにのめり込んだ筆者のエピソードとメルカリとの比較







落札者が決定し、オークションハンマーが叩かれる瞬間


モッファさんによるイラストACからのイラスト 


インターネットの拡大に伴い、中古品を売買するネットオークション市場も生まれました。

その中で、アメリカではeBay(イーベイ)がシェアを拡大し、日本ではヤフーオークションが広まり、私も黎明期よりは少し後れますが、手数料が無料だったときからのヘビーユーザーでした。







どれぐらい頻繁に利用していたかというと、中古車を二台落札したことがあると言えば分かってもらえるでしょうか。

また出品者としても、大いに活用していました。

特にお金がなかった若い頃は、ヤフオクで買った物を使用後にヤフオクで売る、という方法を活用していました。

こんなことで経済が回るはずもないよな、と思いながらも、出品した物が購入時より高く売れることも度々あり、当然のように売買の中心に据えられていきました。


このように金銭面でのメリットだけでなく、ヤフオクを通じて数々の劇的なドラマを経験することができました。

ヤフオクは説明するまでもなくオークションであり、そのオークションであるがゆえのドラマがあります。

入札者として参加する場合、自動延長の制度を出品者が採用すると、
オークションの終了時刻を5分切ってから「現在の価格」が上がると、終了時間が5分間延長されるため、購入を熱望する入札者が2人以上いれば、天井知らずに価格が上昇していきます。

過去にどうしても欲しい自動車があり、自動延長で2時間近く2人で競い合ったことがありました。


そろそろ諦めてくれませんか、などと相手にメッセージを送りつつ、沈思黙考したりと粘りましたが、想定外の価格にまで上昇し、最後は諦めざるを得ませんでした。

他にも、出品者が自動延長を採用しない場合は、終了時刻の1番最後に高値を入れた者が落札できるので、終了時間ギリギリに入札をする、スナイパー(狙撃者)と呼ばれる入札者たちとの闘いが繰り広げられました。


終了時間の間際にパソコンの前へ陣取り、他人の入札状況と現在時刻を確認するために何度も更新ボタンをクリックし、刻一刻と迫る終了時間に向け、人差し指と心の準備をしなくてはなりませんでした。

その緊迫感は凄まじいもので、終了2,3秒前まで粘ることが求められ、まさに手に汗握る戦場のようでしたが、強敵も多く、また狙撃したときには既に時間切れのときもあり、ゴルゴ13のような成功率は望めませんでした。

そんなことをしなくても、自分が出せる上限の金額を入札しておけばいいのですが、結局は落札できずに負けてしまうことが多いので、値段が上がることが分かっていても、終了時間にパソコンの前に張り付いていなければなりませんでした。

このように、楽しさも加味されたヤフオクは生活の一部になり、有料制に移行してからもしばらく使用していましたが、次第に利用機会が減り、月額支払いを解約してヤフオクから手を引きました。

その後に個人売買を必要とするときは、楽天オークションを利用していました。

DeNAが運営していたモバオクも一部では流行っていましたが、私は利用していなかったので分かりません。

今はなき楽天オークションは、落札後の連絡方法が簡素化され、匿名配送もでき、楽天ポイントを決済手段として使えたため、進化したヤフオクとして一定の支持を得ていました。


そこへきてメルカリが登場しました。

メルカリはオークションではなくフリマですが、スマホの利用拡大時期と一致し、個人売買の手段としてシェアを伸ばしていきました。

メルカリは、今までに誕生したオークションサイトの良いところを採り入れ、シンプルに進化させたものでした。

フリマのため即決価格で購入でき、なおかつ値下げを要求できるので、時間の短縮や価格の抑制に繋がり、入札者にとっては大きな魅力でした。




ではここからは、現在2強と言われるメルカリとヤフオクの比較をしていきますが、2017年7月29日の情報をもとに作成しています



入札者として

価格
ヤフオクにも即決価格がありますが、設定する出品者はあまりおらず、設定されていても高値の場合がほとんどです。

ヤフオクもメルカリに対抗し、フリマモードという即決価格だけの出品方法を採り入れ、月額が498円のYahoo!プレミアムに加入していなくても出品できるようにし、さらに値下げのシステムもオプションで採用していますが、もはやオークションではなく、後付けで複雑になっただけで、入札者にとっては分かりやすいメルカリに軍配が挙がるでしょう。


商品表示
出品中の商品が表示されているページは、ヤフオクはごちゃごちゃしていますが、メルカリはシンプルです。しかし、写真はヤフオクの方が見やすいです。


操作方法
操作方法に関しても、ヤフオクは複雑でメルカリはシンプルです。


使い方の説明
運営ルールの解説は、複雑なだけあってヤフオクの方が詳しいですが、メルカリも充実はしています。


入札、落札手数料
入札、落札に関する手数料はともに無料です。


入金手数料
落札後の入金に関する手数料は、ヤフオクは改定を重ね、様々な支払方法があるYahoo!かんたん決済は現在無料ですが、銀行振込で手数料がかかる場合もあります。

メルカリはクレジットカード以外の支払い方法で100円がかかります。


お金以外の支払手段
支払手段として、ヤフオクはTポイントで支払うことができ、メルカリはメルカリポイントで支払うことができます。


安全性
商品の信頼性や取引の安全面に関しては、メルカリは、落札者に商品が届き、受け取り評価をしてから初めて出品者に入金されるため、偽物や説明と違う商品を出品しにくく、ヤフオクより断然安全です。

ここが、メルカリの一番良いところでしょう。

ヤフオクは、落札者が入金しても、出品者が商品を送らない詐欺がいまだにあると言われています。

また、ヤフオクは公然と値段の吊り上げが行われており、入札者にとってはデメリットとなります。


以上を検証すると、入札者として参加する場合は、メルカリの方が断然優れています。



出品者として

月額固定費
ヤフオクは月額を支払わなければならず、大量に出品する場合を除き、個人の出品者は月額無料のメルカリに一日の長があります。


出品作業
商品を出品する作業は、メルカリの方が簡単です。


終了価格
予想外の高値が付くこともあるヤフオクは魅力ですが、注目されるには開始価格を低く設定しなければならず、そうすると予想外の安値で終了することもあり、もろ刃の剣です。ただ、ヤフオクは価格の吊り上げができます。


落札後に掛かる出品者の手数料
落札後の出品者にかかる手数料は、メルカリが落札金額の10%なのに対し、ヤフオクは改定を繰り返しながら、落札価格の8.64%になっています。

ヤフオクのフリマ出品の場合、Yahoo!プレミアム会員に登録していない場合は、10%になります。


相手との連絡
連絡のやり取りに関しては、ヤフオクは、取引ナビやかんたん取引などを導入して大分簡素化されましたが、メルカリは、商品ページのやることリストで知らせてくれるため、より便利で簡単です。

昔のヤフオクは、取引に個人のメールアドレスを使用していたために手間がかかり、かつ頻繁に詐欺が発生し、私にも魔の手が忍び寄ったことがありました。

当時、旧型が現行よりも性能のよかったソニーのウォークマンがあり、二度ほど落札に失敗したあと、登録メールに出品者を装った人間から連絡が来ました。

それは、IDと登録メールアドレスを同じにしていたからですが、どこで観察していたのか、ヌケヌケと、落札者がキャンセルしたので購入しませんか、との文面を送ってきました。


一瞬オッ!と思いましたが、本来であれば出品者は落札者をキャンセルするので、すぐに詐欺だと分かりました。

くだらないことをする馬鹿の銀行口座を暴き、警察に突き出してやろうとも思いましたが、自分のメールアドレスが使えなくなることも考えて結局無視しました。もっともそのメアドはもう使用していませんので、話のネタに詐欺師と対決しておけばよかったとは思いますが……



発送
発送に関しては、メルカリが、宛名書き不要で、匿名配送ができ、自宅への集荷も一部の商品を除いてプラス30円でしてくれて、アプリ内で配送状況の確認ができ、なおかつ配送トラブル時の全額補償をしてくれる、大変便利ならくらくメルカリ便いうサービスがあります。

大抵の商品を安く送ることができ、ヤマト運輸の営業所だけでなく、コンビニからでも発送可能です。

ヤフオクも、同じようなサービスのヤフネコ!パックがありますが、集荷や匿名発送には対応しておらず、かんたん取引をする場合のみ使用できる限定されたサービスとなっています。

日本郵政が開始したe発送サービスで、メルカリはゆうゆうメルカリ便を立ち上げ、集荷はしてくれませんが、宛名書き不要、補償、匿名発送に加え、郵便局やコンビニでの受け取りができる便利なサービスとなりました。

ヤフオクも対応していますが、サービスは限定的です。


商品送付後
商品を落札された後、メルカリの場合、出品者の送った商品が届いているにも関わらず、受け取り評価をしない偏屈な落札者に当ると、入金されないため困ります。

最終的に運営が介入してくれることもあり、その安心感はメリットとして挙がりますが、これは出品者のデメリットとなります。


代金受取
出品者の代金受け取りに関しては、メルカリは、落札者による入金が行われても、商品が到着して購入者が受取評価をしないと出品者に入金されず、売り上げ金を手にするのが遅くなります。

またメルカリは、売上金を現金化するには手続きと時間が必要で、1万円未満の申請は手数料が210円かかります。


評価
評価に関しては、ヤフオクの場合、良い評価をしてくれたから自分も同じように返す、悪い評価をされたから自分も仕返しで悪い評価を返す、のようになっており、正確な評価が分かりにくくなっています。

一方のメルカリは、お互いが評価をし終えた後に内容が明かされるので、より正確な評価が表されています。

ただし、メルカリの評価は原則変更できないので、言いがかりのような評価を付けられると困ります。

またメルカリは、落札者からの評価が入金と関連するようシステムに組み込まれており、評価をし忘れることもありません。


以上を検証すると、出品者として参加する場合、何を基準にするかによりますが五分の勝負です。


総評
ヤフオクは逐次改良を加えていますが、例えるなら、旧型のパソコンをアップデートしているものの、ソフトを入れ過ぎて動作が重い状態であり、メルカリは新型のOSを備えたパソコンでサクサク動き、かつ操作しやすいと言えるでしょう。


大きな要因を整理すると、メルカリは、すぐにでも商品を欲しいと考える忙しい現代人に、最適な即決価格で購入でき、さらに値下げ交渉が行えて価格を抑えることができ、それらのやり取りを頻繁に行い、素早く完結させることを可能にしたのが、メールを逐一確認できるスマホの普及であり、さらにスマホに適した簡素な操作方法と取引画面によって、爆発的に利用者を拡大させていったと考えられます。

あれほど隆盛を誇り、盤石だと思われていたヤフオクですが、パソコンからスマホへとプラットホームの変化があり、スマホという外部環境に適応し、進化して登場したメルカリに地位を奪われようとしています。

まだ決着はついていませんが、環境に適した遺伝子を変異によって獲得した個体が、他の個体よりも有利に繁殖していく自然選択
(natural selection)を見ているようで、面白いです。

もし、オークションの興奮を味わいたいのであれば、ヤフオクに参加してみるのもいいですが、今のヤフオクは業者が多く、個人はメルカリに流れているため、昔ほどの熱狂はないかもしれません。

単純に賢く個人売買をしたいのであれば、メルカリの方がいいでしょう。

なお、私はここでの競争に進化を引用しておりますが、進化とは偶発的な変異によって起こると主張する方がおられるかもしれません。

しかし私は、虫を食べる食虫植物などの考察から、進化は偶然ではなく個々の生命に意思のようなものが存在し、変化を決意したからこそ起きたと考えているため、外部環境に適応する形で誕生したメルカリのサービスと、旧来のヤフオクとの比較で進化を持ち出すのは、誤用ではないと判断しております。









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