坐ることを拒否する椅子
著作権法第46条
芸術家・岡本太郎さんの代表作といえば、大阪万博で異彩を放った巨大な建造物「太陽の塔」が思い浮かびますが、彼を理解するうえで外せない作品は、
「坐ることを拒否する椅子」
です。
太郎さんは、「自分の職業は人間だ」と公言していたように、画家としてだけではなく幅広い分野で活躍し、様々な作品を遺しています。
絵画として有名な作品には、「痛ましき腕」・「重工業」・「森の掟」などがあり、京王井の頭線・渋谷駅の改札前に展示されている大作・「明日の神話」も有名です。
私の一押しの作品である「坐ることを拒否する椅子」は、川崎市岡本太郎美術館や、川崎市市民ミュージアムや、港区南青山の岡本太郎記念館など、様々な場所で実際に座ることができます。
では、なぜ「坐ることを拒否する椅子」が、太郎氏の理解に外せないかを説明します。
太郎氏は、画壇の権威やお金など、何に対しても屈服せず、闘うことを身上に生きてきました。
「坐ることを拒否する椅子」
です。
太郎さんは、「自分の職業は人間だ」と公言していたように、画家としてだけではなく幅広い分野で活躍し、様々な作品を遺しています。
絵画として有名な作品には、「痛ましき腕」・「重工業」・「森の掟」などがあり、京王井の頭線・渋谷駅の改札前に展示されている大作・「明日の神話」も有名です。
私の一押しの作品である「坐ることを拒否する椅子」は、川崎市岡本太郎美術館や、川崎市市民ミュージアムや、港区南青山の岡本太郎記念館など、様々な場所で実際に座ることができます。
では、なぜ「坐ることを拒否する椅子」が、太郎氏の理解に外せないかを説明します。
太郎氏は、画壇の権威やお金など、何に対しても屈服せず、闘うことを身上に生きてきました。
優れた芸術作品には、必ずと言っていいほど創作者の精神の格闘があり、厳しさが内包されていると語っているように、ご本人は、その闘いを作品や文章に表すだけでなく、生活や人生そのものにも及ぼす考えで生きておられました。
そのような中で、人間・岡本太郎が創り上げた作品は様々ですが、人間は安逸や惰性に流されやすいことを理解し、人生の醍醐味や妙味とは、戦うことによって震え立つ精神であることを語っていました。
そのご本人を象徴するのが、座りにくい「坐ることを拒否する椅子」でしょう。
ちょっとした休憩を取るだけで、人生という闘いの場へと戻っていく。
誰の言葉であったか忘れましたが、休憩は死んだ後に沢山取れる、のように精力的に生きた岡本太郎を、まさに象徴する作品が、
であると私は思うのです。
私としては、無駄な装飾を廃した機能美や、シンプルな様式美に心が惹かれることも多いですが、太郎さんは、「芸術はここちよくあってはならない」との言葉を、生活全般にまで押し広めようとしていた感があり、そんな不協和音に立ち向かう岡本太郎の精神に触れたければ、数あるギリギリと攻めてくる文章もさることながら、この何種類もある「坐ることを拒否する椅子」と対決し、実際に座ってみることをお薦めします。
なぜ、岡本太郎はここまで戦うのかについて、その根源的なものは、幼少期の環境が色濃く影響を及ぼしていると私は考えていますが、もし、ある人物を理解しようとするならば、その人物が創り上げた作品や発した言葉に接するのもさることながら、その人物が影響を受けたものを調べるのも有効です。
読書家かつ行動派であった太郎さんも、様々な作品や文章から影響を受けており、当然のように、いみじくもピカソが語ったように、
芸術家はあらゆるところから来るエモーションの集合場所である。空から、大地から、一片の紙から、過ぎ去る一つの形象、蜘蛛の巣から
引用文献 青春ピカソ 岡本太郎 新潮文庫
森羅万象から影響を受けているでしょう。
そんな芸術家・岡本太郎が残した作品は数多くあり、「電撃」や「遊ぶ」といった絵画作品が私は好きですが、彼を理解するうえで、「坐ることを拒否する椅子」は外せないでしょう。
特に、岡本太郎さんが好きだった赤い色の椅子に座ってみることを、私はお薦めしたいです。
引用文献
関連記事
0 件のコメント:
コメントを投稿