2017/02/04

不撓不屈を学べるおすすめの育児本「君たち、どうする?」 山下財宝の秘密を握っていた軍人・小野田寛郎






ジャングル 小野田寛郎
ジャングル


bere von awstburgによるPixabayからの画像 


書籍「君たち、どうする?」は、大東亜戦争の終結を知らず、戦後30年もの間、フィリピンのジャングルで戦っていた軍人の小野田寛郎氏が、日本の少年少女たちに向けて記したものです。


私は幼少期に受けた心の傷から子供の教育に関心があり、また子供の誕生を期に多くの子育て本を読みましたが、その内容は木を見て森を見ずであったり、自身の経験のみに基づいた主観的なものであったり、頭で考えただけの実用性のないものだったりと、腹の底にストンと落ちるような心から満足できるような本は、そこまで多くありませんでした。

もちろん、どんな本にも参考となる箇所は必ずあり、そもそも子育てに正解などなく、また本は批判的に読んでこそ活きてくるのですが、この小野田さんが記した育児本は、人間の本質から導き出された教育方法が幾つも提唱されており、素晴らしい育児書となっています。






それらの発想は、小野田さんがジャングルで培った経験から来ています。

そして、この本の中で最も重要な箇所は、危機に見舞われたときの心の持ちようを述べている点だと思います。

小野田さんはジャングルでの戦闘を続けていた27年目に、最後の戦友が敵に撃たれ、一人きりになってしまいました。

その時に小野田さんは、一人はマイナスの面もあるが、プラスの面も多いと自分に強く言い聞かせたそうです。

そしてもしそこで落胆していたら、その後は生き延びられなかっただろうとご本人は回想しています。

小野田さんが日本帰国時に見せた、眼光鋭く、背筋を真っ直ぐ伸ばした姿からは、こんな心が折れそうな危機が存在していたなどは想像もできませんでしたが、小野田さんはこの時の経験から、危機に見舞われたとき決して絶望せず、生きるために何をするべきか強く目的意識を持つことが大切だと述べています。

ただし、先の見通しがまるでない状況で、心を支えるのは容易ではありません。

小野田さんの座右の銘は「不撓不屈」であり、仲間を失って孤独となったこの危機にも、ご本人の心にこだましていたと思われますが、氏がこのピンチを乗り切れたのは、かつての日本人が備えていた強靭な精神に起因し、その性格は、本書を読む限り先天的なもののように推察されます。

また、戦争という修羅場に身を置いていたからこそ備わったスピリットだとも思えますが、読者は具体的に、どうしたら危機に絶望しない精神を保てるかは参照できません。

そのような危機に惑わされない心の獲得は、方程式のように単純に割り出せるものではなく、その方法は自分自身の手で掴み取っていくしかないと思いますが、重要なテーマであることは間違いありません。

ちなみに小野田さんが存命中は、ご本人が運営するホームページからサイン本を購入できました。

私は、この不屈の精神を持つ人間の教育エッセンスが詰まったサイン本を申し込み、そのとき、現金書留の手書きの欄に、「小野田さんの好きな言葉を記してください」と追記させていただきました。

生前直接お会いしたかったのですが、叶わなかったので、その代わりに「不撓不屈」という直筆に触れ、闘魂を注入して貰っています。

また小野田さんは、日本陸軍が隠し持っていた、山下財宝を守るという重大な任務を負っていたようです。

アメリカに占領されてしまった日本が、いつか海外に亡命政権を作るなどし、反転攻勢に出たときに必要となる資金を、敵に奪われないよう死守しておくという極秘任務を託されていたようです。

だからこそ、あの驚異ともいえる不屈の精神を持ち続けられたとも言われています。

ただし小野田さんは、戦争中とはいえ人を殺しています。

そのことで氏を貶めようとする者もいますが、戦争とは一度始まってしまえばそこに善も悪もなく、だからこそ起こさないような社会システムを構築し、努力していかなくてはなりません。

晩年はその罪滅ぼしのためかは分かりませんが、日本の子どもたちのために尽くしました。

生きる力を失っている子供たちを気にかけ、戦場で得た経験を活かして社会に還元しました。

いま小野田記念財団は、小野田さんの意志を引き継ぐスタッフたちが自然塾キャンプを運営しています。

是非とも、育児書として素晴らしい本書を手に取り、またキャンプで、子供に自然の厳しさと共に素晴らしさを体験させてあげてください。

本書は特に、ソフトなイメージのあるイクメンから卒業し、頑固ではあるものの愛のある親父を目指す日本のお父さんにお薦めします。

もちろん、厳しい社会を生き抜く大人自身にも心に響いてくる書籍であり、「あなたはどうする?」「覚悟はあるか?」と問い掛けてくる内容となっています。










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