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2017/02/01

文句なしでおすすめできる歴史小説「安土往還記」辻邦生  意志を具現化する力







安土城跡

あけびさんによる写真ACからの写真 



司馬作品を批判すれば、いっぱしの歴史小説通だと言われるようですが、本作を未読の通は存在しないはずです。

この作品は、遠くイタリアから日本にやってきた一人の異国人の視点から、織田信長というあまたの作者によって描かれた人物を軸に進んでいく時代小説です。






信長は、事あるごとに敦盛を舞ったと言われている。


人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり


その幻の生に対し、自らの意志と能力を用い、「事が成る」ことに生涯を賭けた一人の男の儚い栄華が、辻邦生の硬質で律儀な文体によって描かれている。

我々と同じように、ただ一度きりの儚い生涯が、一人の戦国武将を通じて描かれている。














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